リニモとは
リニモってどんな乗り物?
愛知県名古屋市の藤が丘駅と豊田市の八草駅を結ぶ、愛知高速交通の東部丘陵線のことで、日本初の常電導磁気浮上式リニアモーターカーです。1万件以上の応募があった一般公募の中から、親しみやすい「リニモ」という愛称がつきました。
リニモの魅力
「リニモ」沿線地域は、大学などの高等教育機関や企業の研究施設が多く、また名古屋市のベッドタウンとしても人気があるため、人口が増加し続けています。8分間隔で運行(早朝夜間を除く)している「リニモ」は、通学や通勤にとても便利です。
愛知県は、クルマ(自家用車)と公共交通などをかしこく使い分ける「エコ モビリティ ライフ」(エコモビ)を推進しています。マイカー通勤から、より環境負荷の小さい「リニモ」通勤に切り替えることは、渋滞解消やCO2削減につながります。
- 愛・地球博
- 平成17年3月、21世紀最初の国際博覧会「愛・地球博」が「自然の叡智」をテーマとして開幕しました。 その直前に「リニモ」が開業し、約2,200万人の来場者のうち、2人に1人が「リニモ」を利用しました。
浮上・走行のしくみ
なぜ浮くの?
車体に取り付けられた電磁石に電流が流れると、レールに向かって吸引力が生まれ、車体が浮きます。電磁石とレールとの間隔はギャップセンサーにより、常に一定の間隔を保つように制御されます。
どうやって進むの?
車両はリニアモーターで推進します。リニアモーターとは、普通の回転モーターを平たくのばしたものです。普通のモーターが回転力として使われるのに対し、リニアモーターはそれを直進する力として活用します。
リニモのメリット
浮上して走行するため騒音や振動が少なく、乗り心地が快適です。車体を遮音する必要がないので窓を大きく取ることができ、周囲に防音壁をめぐらせる必要もないため、見晴らしがよいのも特長です。
また、車輪とレールの摩擦力に頼らずリニアモーターで走行するため、急勾配もスムーズに走行できます。
降雨の影響を受けにくく、車両がレールを抱え込む構造になっていて、脱線や転覆などの事故が起こる心配がありません。